三度の飯より趣味積豊

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LOONA(K-POP)を扱うブログ

LOONA - So What 考察

 

これまでの「#」考察シリーズはこちらのカテゴリからどうぞ。

一度読んでいただくのをオススメします

( 特に「B#RN展望」)

girunloona.hatenablog.com

 

まず始めに話しておきたい事があります....

それはカムバしてからアクセス数が急激に増えたこと

カムバの翌日、2月6日が最も多かったんですが、その日以降、2週間以上経ってもほとんど下がることなく、毎日とんでもないくらいのアクセス数を稼いでいます....

実は Butterfly 期が終わって以降、ブログのアクセス数にそれほど大きな変化はなく、下がったり横ばいだったり、"ブログが大きくなってきた"という実感が湧かず、不安になる時もありました....しかし去年の冬、ついにカムバする!!と決まってから徐々に増えて、今ではもうButterfly 期の1日アクセス数と比べると2,3倍くらいになってます!!

皆さん本当にありがとうございます!!

何度も言っていますが、ここまでやってこれたのも読者さんたちのおかげです。

これほどたくさんの人に読んでいただいているということから、より質の高い記事を提供していかなければいけないという責任感も増しました。

改めて気を引き締めて、今後も考察記事を中心にLOONAの魅力を共有/発信していけたら嬉しいです。

 

では、前置きはこのくらいにして本題に入りましょう....

 

約1年ぶりのカムバとなりLOONA界隈は大いに盛り上がっていますが、皆さんは新アルバム「#」はもうお聴きになったでしょうか?

個人的には隠しトラック/ボーナストラックの「Day&Night」が1番気に入っています!

今までのLOONAの曲の中でもトップクラスに好きです。

 

そんなアルバムの中でも外せないのはもちろん、タイトル曲の「So What」ですよね。

この曲も大好きです。


[MV] 이달의 소녀 (LOONA) "So What"

 

今回はそれの歌詞やコンセプトから

So What を通して我々にどういったことを伝えたいのか?

アイドル「LOONA」としてどう変わったのか?

loonaverse的にはどう展開したのか?などなど考察していきたいと思います。

今回は今までとは少し違い、"コンセプトを読み取る"という意味合いの方が強いかもしれません。

 

 

概要欄

まずはMVの概要欄/説明欄の一部(アルバムの説明部分以外)を日本語に訳してみましょう。

概要欄に書かれてあることはloonaverseの中でも特に重要な部分です。

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"偶然を作るために、LOONAの中で運命と運命が衝突する。

 

12番目のメンバー オリビアへと1番目のメンバー ヒジンは運命の中で出会い、LOONAという世界を創造した。

 

[#] は単独で使用するとあまり意味を成さないが、言葉や文字と組み合わせることで意味を成す。まるで彼女たちが素晴らしい能力を使い、魅力的なパフォーマンスをするように、一緒にいることでそのような結果が得られる。

 

このアルバムを通して、LOONAは人々に自分の従来の殻,境界線,偏見を破り/変え、自分が変わることを恐れずにいてほしいと伝えている。たとえそれが不可能なことのように思えても、自分の情熱/熱い思い(BURN)を持って臨めば、君は変わることができ、先へ進むことができる。

 

月の裏側/背中(THE BACK OF THE MOON)のことは、月が自ら発光せず同じ側面しか見せないように、誰も知らない。LOONAは自らを起爆剤として世界中にいるLOONAの心に届ける。

 

このアルバムを通して、LOONAは自信に満ちて挑戦的な、今まで誰も知らなかった全く違う姿を見せる。"

 

と、相変わらず"本当にアイドル?"と思うほど壮大な文であります。

*少し意訳入ってます。

 

今回の「So What」では"今までのLOONAと違う"という意見をかなり目にしましたが、それこそが今回の彼女たちのコンセプトなのです。

違っていいんです。違うべくして作ったんです。

曲の好き嫌いは個人のことなので仕方ありませんが、"今までと違うから"コンセプトが好きじゃないという意見は、そもそも今回のコンセプトを理解していません。

ここが今回の記事を通して、声を大にして言いたかったことの1つ!

 

メンバーも、LOONAの強みは多様性にある,様々なコンセプトをこなせるなど語っていました。

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*過去の翻訳より

"コンセプトを一貫しない"のもLOONAの特徴なのかもしれません。

あるいは"LOONAといえばこれ"という特徴がないのが特徴なのかもしれません。

 

Burn Yourself

次は冒頭の英語のナレーション。

先ほどの概要欄に当てはめると、どういう意味なのかわかります。

 

"月の運命を受け入れるな"

→従来の自分だけで甘んじず、自分を変えろ

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"軌道を外れろ"

→決まった路線で進むな
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"隠された側面を世界に見せろ"

→今までの自分とは違う姿を見せろ
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"自分を燃やせ"
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最後の"自分を燃やせ"が1番わかりにくいですが、これは"自分を燃やすことで新たに生まれ変わることができる"という意味だと思われます。

人々は"火遊びは危険"と言いますが(実際危険ですよ)、"自らを燃やすことで従来の自分を殺し、まるで不死鳥のように灰の中から復活し、また新たな自分になることができる"という意味でしょう。

概要欄の通り、自分を変えることを恐れるなというメッセージです。

この部分はloonaverse的にも関わってくるので覚えておいてください。

 

歌詞から読み解くメッセージ

続いて、歌詞と一緒に、どのようなメッセージが隠されているのか?概要欄の説明を基に読み解いていきましょう〜

 

"いつもわかりきった答え"

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"だらだらと語って blah blah blah"
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"これ以上長くなる前に"
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"もう断ち切って,怖がらないで"f:id:girunloona:20200219131757j:image

→世界は君にわかりきった答えを出し、長々と説教し、様々な雑念を抱かせるだろうが、それは全て排除し、恐れることなく自分が望む自分に生まれ変わるんだ。

 

"とても高かった壁を"

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"越えてみせる"
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→従来の自分(壁)を変えてみせる(越えてみせる)。

 

"尖ってて何が悪い?"

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"冷たくて何が悪い?"
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"怖がるな"
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"悪くたってそれの何が悪い?"f:id:girunloona:20200219132407p:image

→人と違ってもいい。悪くてもいい。ありのままの自分でいよう。

 

"蹴飛ばして、起き上がって走る方法"

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"思い出させてあげる"
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"自分を燃やして"
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"もっと引き出して"
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→LOONAがお手本となって教えてあげる。自分の情熱(BURN)を引き出して、自分を燃やし、生まれ変わる方法を。

 

"世界の中心はあなた"

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"狭い鳥籠は要らない"
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"高く飛ぼう"
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"自分の足で"

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→自分の望み/心に従い、狭い世界でいることなく、高く飛び、従来の自分から逸脱しよう。誰かの力によってではなく、自分の足で立って。

 

"本能に導かれるまま,心配しないで"

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"もう止まることはできない"
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→止まることなく、自分を信じて突き進め。

(ここの部分、画像ではわかりにくいですが、オリビアは XIIIX のようにチョーカーを外す動作をしています。ビビが自分のバンダナ/ハンカチのマスクを外すシーンもそうですが"隠されていた側面/姿を見せる"という意味があると思います。)

 

ここでSo What TMIを1つ。

ちなみに、

この地下鉄の撮影の際に使った電車ですが..

実はこの撮影のためだけにBBCは一から電車を作り上げました。

実際の車両を撮影するのはタイで禁じられているためです。そのため、一から作らなければなりませんでした.....

そこまでして撮ったシーンなのです(笑)

恐るべしBBCとデジペディ...

 

"自分の心を信じて止まるな"

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"もう待ちたくない"
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"世界を駆け巡り"
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"もっと燃え上がって"
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"欲しいなら全部持っていって"
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"休むことなく輝くから"
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"可能性を放って"
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"誰からも止められないように"
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"今まで心を閉じ込めていたガラスの壁を"
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"越えてみせる"
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"眩しい世界のその先へ"
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→もう待つ必要ないから、従来の壁を打ち破り、止まることなく己の道を突き進め。可能性を放ち、世界に飛び立ち、その眩しくて素晴らしい世界を掴むために。

 

その他、絶えず出てくる

"ついてきて(follow me)"も

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概要欄通り、LOONAが自らを起爆剤/きっかけとして、世界中のLOONAに知ってもらいたい/メッセージを受け取ってもらいたい→私たちについてこい!と高らかに宣言しているのでしょう。

 

アイドル「LOONA」としての変化

また、今回の So What では世界中のLOONA/リスナーに"変わることを恐れるな"と伝えたいだけでなく、LOONA自身も恐れることなく様変わりしました。

 

今まで見せたことのないほどのガールクラッシュなコンセプトというだけではなく、今までずっと携わっていたジェイデン・ジョン(チョン・ビョンギ)プロデューサーが去り、文字通り新体制で行われた活動です。

彼の後釜にはSMエンターテインメントのイ・スマンが入り、今回の So What をプロデュースしています。

その状況を逆手に取り?ポジティブに解釈し?

今までと違うけどそれの何が悪い?So What?と変わることを決して恐れずに、従来のLOONA像を覆すことを自ら体現し、我々に提示してくれました。

既定の路線,従来の枠に留まらず、自分を燃やし(Burn Yourself)変わっていこう!ということをLOONAは伝えているのです。

 

思い返せばグループでデビューするよりも先に個人個人でデビューするなど、正に"前代未聞"の形式で作り上げてきたLOONA。

今までも"従来のアイドルとは違う"姿をたくさん見せてきました。

そんなLOONAが"人と違うことを恐れるな。自分の道を進んでいけ"と自分たちに倣うよう促しているわけですから、他とは一線を画す説得力を持っていますね。

ついてこい!と言われてついていかざるを得ないです。

 

loonaverseの変化

最後にLOONAを語る上では外せない、loonaverse的にはどう変わったのか?展開していきましょう。

 

MVを観ると、loonaverse/世界観的にはそれほど掘り下げられたという印象は受けませんでした。

#3までのおさらいと#展望 後編で予想した通り、Hi High と非常によく似ています。

チュウとゴウォンが一緒にいたり、ヒョンジンとチェリも一緒にいるためです。

"#は単独で使うと意味がないが、文字と一緒にすると初めて意味を持つ"と概要欄に書いてあった通り、メンバーxメンバーを描いて、"関係性"を強調しているのかもしれません。

girunloona.hatenablog.com

 

そのため、So What の物語は Hi High の延長線上、

Butterfly はまた同じように人と違ってもいいというメッセージを含んでいるため、精神性は Butterfly の延長線上という印象です。

So What は Hi High と Butterfly をうまくブレンドさせた、そんな印象を受けました。

Hi High や Butterfly を彷彿とさせる似たようなシーンもいくつかありましたね。

 

しかし、MV後半になると一転、loonaverseの物語が加速します。

リビアが世界を焼き尽くしました。

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ここが今回最も重要なポイントでしょう。

 

"オリビアが世界を焼く"とはB#RN展望でも書いてました。

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去年の8月の記事なのに、今読み返してみるとほとんど So What のネタバレといっていいような内容書いてます(笑)

girunloona.hatenablog.com

 

そして最後には白い羽が。

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一見するとハスルを表しているようですが、過去にもハスルとは関係のないシーン(と思われる)でも白い羽は登場しています。

なので So What でもハスルを表しているとは一概には言い切れないと思います。f:id:girunloona:20200225161746p:image
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かといってハスルではないとも思いません。

ハスルは今回活動に参加できなかったわけですから、どういった形であれMVに出そうと考えて作られたシーンなのかもしれません。

 

ただハスル"だけ"を表しているシーンではないのは確かです。

その羽は燃えていたはずが、逆再生され元通り/燃えることはありませんでした。

それは燃えたのに復活したということを表していると思います。

 

冒頭のBurn Yourselfでも書きましたが、このシーンこそ、"自らを燃やすことで従来の自分を殺し、まるで不死鳥のように灰の中から復活し、また新たな自分になることができる"

ことを描写として具現化しているんだと思います。

新しい自分になるには今までの自分を殺すしかありません。

loonaverseにも変わらなければいけない時期がきたのでしょう。

何でオリビアが燃やしたのか?B#RN展望で書いた通り、loonaverseでは死なないことを知っていたからなのか?チョーカーを取ったことが表しているように、バタフライエフェクトによって破壊者から創造者へと変貌したからなのか?

理由はわかりませんが、燃やす必要があったとオリビアは知っていたはずです。

生まれ変わるために....BURN to be BORN.

 

まとめ

と、今回のコンセプトのキーポイントBurn Yourselfには3重の意味があると思います。

 

  • 世界中のLOONAに伝えるメッセージ→自分が変わることを恐れるな
  • アイドル「LOONA」として→従来のアイドル像を覆し,LOONAとしても今まで挑戦したことのないコンセプトに挑んだ
  • loonaverseとして→生まれ変わるために、自身を,世界を燃やした

 

(過去の考察記事も全部そうですが)、全て私の単なる考察です。事実を問うものではありません。

歌詞も深堀りしましたが、それほど意味はないのかもしれません(笑)

 

しかし、本当にこのように3重の意味が込められた物語だとしたらすごいですよね...2重,3重,あるいは4重といくつもの層に分けてメッセージを含んでるloonaverse。

こうやって色々と考え/思いを巡らしてくれるのもまた他のアイドルとは一線を画す、LOONA、loonaverseならではの魅力だと思います。

 

この記事は本来ならカムバのあった週に出したかったのですが(アクセス数の多かった時期に乗じてw)供給が多すぎてあまり書く時間がなくて遅くなってしまいました。

しかし、これで So What をより楽しめるように、見方が変わるようになれば嬉しいです!

 

日本公式サイトもでき、

 

日本デビューも近々か?と囁かれていますが、果たして今後のLOONAはどのような活動をするのでしょうか?

 

次回の考察記事は、そのLOONAの次の活動があってからにしたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ではまた!

 

次の活動曲となった、Why Not?考察はこちらから。

LOONA - Why Not? 考察-前編- - 三度の飯より趣味積豊