LOONA - X1X考察② 派生編
前回はこちら
私たちが思っている以上に、LOONAの物語は暗くて惨くて恐ろしいものです。
X1Xについての考察②派生編と題しまして
今回扱うテーマはズバリ
ハスル
です。
ハスルが主役です。
↓この記事を読むにあたって、前回の記事を読んでいない方は理解しづらい内容となっていると思いますので、読んでいただくのを推奨致します。
2人のハスル説を知った、読んだorbitも少なからずいると思いますが、その中には少々混乱している方もいるかと思います。
そういう方はぜひこの記事を読んでいただいて、少しでも思考の整理の助けになってくれば...と思います。
もちろん、初めて知る方も、大いに楽しんでいただければ幸いです。
また、今回の記事は結構なボリュームとなっています。ご了承ください。
前置きはこの辺にして...。
では、本題に入ります。
X1Xのティーザーにて髪を切ったのは誰だ!?という議論が巻き起こっています。
このシーンがありましたが、
ハスルは髪を切っているのではないか?という憶測が広まっています。
また、X1Xでのアニメーションは Let Me In のものと酷似しています。
こういった観点から、X1Xではハスルが鍵を握る人物のうちの1人になると予想されます。
今回はそれに焦点を当てていきたいと思います。
[追記]
重大な事実が判明いたしました!!!
出典元 https://twitter.com/youanloona/status/1082642376101789697?s=21
こちらの投稿ですが、お母さんであるハスルが娘たちの卒業の日に来ないわけがない!だからショートヘアーになったのはハスルで間違いない!というもの。
それに!あのジェイデン・ジョンさんがいいねを押しているのです!!
もうこれは、髪を切ったのはハスルということでほぼ間違いないと見ていいでしょう!!!
まず Hi High についてです。
MVで唯一走っていなかったのは誰だと思いますか?
12人中11人は走っています。
しかし、1人だけ走っていませんでした...
そうです、ハスルです。
もし、Hi High で描きたかったことが互いに見つけ合うことなのでしたら(ほぼそうだとは思いますが)、なぜハスルだけ走っていないのでしょう?
この時点で何かおかしいと感じるはずです。
ヨジンがMVに出演する際、必ず彼女を導いていたのはハスルでした。(My Melody より)
また、ハスルのイメージアニマルは鳥ですが、Kiss Later の冒頭をお聴きください。
何が聴こえますか?
そう、鳥のさえずりです。
鳥=ハスルです。
ハスルはヨジンを見守っている、と捉えることもできると思います。
Let Me In は2つの人格が争う話です。
その中でも大事なことの1つに"壊れている"ものがあります。
亡くなった鳥、墜落したと思われる飛行機。
これはハスルの心が壊れていく、あるいはすでに壊れていることの象徴でしょうか?
ハスルは、自己愛を持つゴウォンや自制心を持つキムリプとは違い、歌詞から読み取る限り、冷たく暗く孤独で、そして壊れています。
The Carol でも1人でした。
しかし、Love & Live ではみんなと一緒に走り、笑顔も見え、彼女の中でも最高に幸せな時間だったと言えます。
このことから、Love & Live は Let Me In よりも前の出来事だと考えられます。
こちら、ODD EYE CIRCLE のティーザー映像からですが、
上空に何か見覚えのあるものが映っていませんか?
先ほどの画像の飛行機と同じものが映ってますね。
他にも、Girl Front では Let Me In と同じ車が登場します。
それ以外に、両方のMVには紙飛行機も登場しますね。
OECとは何か関連性があるといえます。
Let Me In でハスルは何か間違った方向に行ってしまったのかもしれません。
それに、彼女は違う自分と出会うつもりではなかったのかもしれません。
最初に聴いた時も、ん?と思いましたが、
비의 목소리 51db(Rain 51db)の冒頭、ハスルの曲だけ音が流れません。
Around You,Love & Live, Everyday I Love You,ViViD と音が流れますが、Let Me In だけ流れません。
違和感を覚えますよね。
つまりこれは、このハスルは本物ではない、ということでしょうか。
続いて Let Me In ですが、曲の最後を歌ったのは本当のハスルではありません。
繰り返します。偽物が曲を締めくくりました。
Let Me In の最後、偽物の方は倒れたかのように見えます。
普通殺された、あるいは負けた人は、惨めさや悲しみを覚えるはずです。
しかし、ラストで映るこの短髪のハスルは
どちらでもありません。
笑っています。
それはつまり彼女(偽物)は敗れなかったからでしょう。
"もう1つの自分"というコンセプトは、ホラーなどでよく扱われます。
そのコンセプトはしばしば、自分の人生を悪い方向へ導いたり、人格を乗っ取られたりします。
ハスルの favOriTe での振り付けを見てください。
まるで何かに囚われていたものが、解放されてしまったかのようです。
一度、この場面でのfavOriTe の歌詞を、偽物のハスルの心情について歌っているものとして捉えてみてください。
まるで違うハスルが、本当のハスルを乗っ取ろうとしてるように捉えられませんか?
もし...The Carol にハスルは遅れていなかったら...もし...本当のハスルは The Carol に辿り着けていなかったのだとしたら...?
もし...本当のハスルが勝っていないのだとしたら...もし...本当に偽物のハスルが乗っ取ってしまったのだとしたら...?
もし...Let Me In の最後 と The Carol の最初が繋がっているのだとしたら...?
Let Me In のラストは、wish...と歌って終わります。
The Carol では始まってすぐ同じ言葉 wish が出てきます。
「私がずっと夢見てきた些細な願いはあなたと一緒になること...」。
もし、未だにハスルの中では本物と偽物の意思が衝突しているのだとしたら?
もし、自分の身に何かが起きてしまっていると周りの人に伝えたい時、どんな行動をとりますか?
何か劇的な行動をとるのではないでしょうか?
おそらく外見を変え、髪を切ることさえあるのではないでしょうか?
また、X1Xでの黒短髪ハスルは Let Me In での白短髪ハスルの対にしているとも考えられます。
Hi High でのヨジンはハスルと戯れているように見えましたが、ヨジンはハスルから逃げようとしていたのかもしれません。
他のメンバーの元へ逃げようとしていたのかもしれません。
あるいは、警告しに行こうとしていたのかもしれません。
(LOONATV#409より)
MVでは使われていないカットですが、まるでハスルから逃げているようです。
これではハスルだけ別の方向を向いています。
なぜでしょう?
彼女が偽物だということの暗示でしょうか?
Girl Front の話に戻ります。
ハスルの車が映ったシーンの後すぐに、チェリーは紙飛行機を飛ばしています。
先ほども触れましたが Let Me In にも紙飛行機が登場します。
これは偶然でしょうか?
私はそう思いません。
しかも、その飛ばした紙飛行機を受け取ったのはチェリー自身でした。
キムリプが撃つジェスチャーをした際、
撃った対象は
これまた同じく、キムリプ自身でした。
一方このシーンでは、同じフレームに2人のチェリーが存在しているということを明確に表しています。
これら全ては明らかに、出来事がループしている、あるいは違う時間軸にもう1人の自分が存在していることの象徴だと受け取れます。
もし、12人全員にそれぞれ"もう1人の自分"が存在しているとしたらどうでしょう?
なぜハスルは例外と言えるでしょう?
充分に2人のハスルが存在しているという説の証拠になり得ると思います。
また、Let Me In でも Girl Front 同様、ループになっている傾向が見られます。
歌詞では I Eventually Become You (もうそろそろあなたになってしまう) と綴られている箇所があります。
つまり、いつ違う自分になるのか長髪ハスル(本物)はすでに知っているのです。
ということはこの Let Me In での出来事はもう何回も、あるいは何十回、何百回と続いているのです。
このシーンでは
来たる次の自分に対しての目印としてダイヤモンドを落としています。
いつか来るのであろう、未来の自分が短髪ハスル(偽物)を倒す瞬間を祈って...。
冒頭、Hi High では全員走っていないと書きました。
これはかなり由々しき事態だと言えます。
なぜなら Hi High では12人全員走る必要がありました。
走らなければなりませんでした。
私たちが知っているように、LOONAのMVでは頻出に走るシーンが出てきます。
(後々の記事で詳しく説明しますが)彼女たちが走るという行為には、非常に大きな意味があります。
Hi High 以前の出来事でも走ることによって必ず、
- どこかに行き着く
- 互いを探し出す
- 何かを断ち切る
- 何かから逃れる
といったことを示してきました。
彼女たちが互いを探し出し、出会い、一緒に走るのはある1つの目的に向けたものでした。
それはループ・メビウスの輪を断ち切ることです。
上記(Girl Front,Let Me In)で挙げた、ループ・繰り返されている出来事をもう二度と繰り返さないために、ループを断ち切るために、彼女は走り続けていました。
そのこと全てに彼女たちの行動は集約されているのです。
しかし、ハスルだけ走りませんでした。
Hi High にてヨジンがハスルから逃げているのは、ハスルの身に何か悪いことが起こったと、何らかの方法で察したからだと思われます。
そのため、X1Xについての考察①で触れたバタフライ・エフェクトに直接関与し、それ (ゴウォンがオリビアを置いてきた、という心残りも加えたもの) が引き金になると、考えられるわけです。
ループが止まらず、何かおかしいと思ったメンバーたちは、ヨジンからハスルがおかしいと聞かされ、ゴウォンは物語を変えようと時間を戻したのかもしれません。
ループを止められると自分の都合上悪いハスル(偽物)はみんなで走るとループを止められる、と熟知した上で故意に走らなかったと考えれば...辻褄が合うのではないでしょうか。
最後に...Let Me In で"目覚め"について歌っている際、
短髪のハスルの方の目が開きました。
このカットは意図している様に思います。
この時、彼女の中で何か良くないものが目を覚ましてしまったことを表しているのかもしれません......。
上記を踏まえ、長髪のハスルを本物、
短髪のハスルを偽物
と捉え、歌詞の内容も加味した上で、Let Me In を見返してみてください。
また違う印象を受けるかと思います...。
長文失礼しました。
そして、読んでいただき、ありがとうございました。
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