新時代の映画: LOONAはK-POPの物語の歴史を変えた
今回はこの記事を英語が分からない方々ともどうしても共有したい!という思いから勝手に訳したものです。
Twitterを始めてから、こういったLOONAを書く英語の記事を色々と目にしてきて、改めてLOONAの人気は世界規模で高いんだと思ってきましたが、これほどまでにLOONAの情報を頑張って集め、理解しようと努めていることが伝わる記事は読んだことがありません。
loonaverse のことがよく分かり、LOONAを知るきっかけにもなる素晴らしい記事です。
よりわかりやすく伝えられるよう、本来書かれてない部分を補完したり、意訳などが入っていたり、色々と'編集'されています。
本文
"K-POP - 韓国のポップミュージックに美しいビジュアルの不足はない。
彼らのビジュアルを介して(いくつかの事務所ではビジュアルの理由のみで契約するアイドルもいる)、輝かしい完璧なコンセプトを介して、費用を惜しむような真似をK-POPはしない。
鮮やかな色彩や感動で満たし、そしてもちろん、驚くべきダンススキルなどによって、K-POPの"ゲーム"は他に類を見ない形で世界を席巻している。
BTS の IDOL - から生まれた #IdolChallenge - では世界中のファンがその象徴的な振り付けに挑戦し変わった動画を作った、Orange Caramel の Catallena では視聴者を今一体何が起こったのか?!分からなくさせた。
永続的かは置いといて、世界はK-POPの体験に恋していると言える。
しかし、この体験が統制され、広く愛されている社会現象の場合、ゲームはどうやって変わることができるだろう?
2018年の8月、ブロックベリー・クリエイティブから生まれた最初のグループ、LOONAは Hi High を通して世界に挨拶を告げた。
色と挨拶で満たし、突風を新しい世界へ吹かせ、LOONAは彼女たちの熱狂的なファン(orbitと呼ばれている)に手を振る時間を無駄にはしなかった。
他のグループとは異なり、LOONAはすでに2016年の10月から今に至るまで、ソロ、サブユニットをデビューさせ、次に何が来るのかファンをからかいつつ、独自の基盤を築き上げてきていた。
あなたが私を見ているのは知ってる /
誰よりも分かってる /
でもね、ずっとあなたをからかいたいの /
*Hi Highの歌詞より
LOONAのメンバー。
デビューした順番で並んでいる(左上から順に 1.ヒジン、2.ヒョンジン、3.ハスル、4.ヨジン、5.ビビ、6.キムリプ、7.ジンソル、8.チェリ、9.イヴ、10.チュウ、11.ゴウォン、12.オリビアへ)。
他のK-POPのグループから見ても、LOONAのデビューの仕方は前代未聞であった。
事実、このようにデビューしたグループは初めてのことであり、完全体としてデビューするまで約2年かかっている。
創設者のメンバー、loonaverse の'創始者'、ファンはこの異常なデビューの仕方をヒジンのソロシングル - ViViD を通して最初に体験した。
不思議の国のアリスに触発された、来たる世界をヒジンのバラ色のレンズを介して垣間見ることができた。
3年の強固たる練りに練られた、輪の下に広がる物語を理解するのには軽く数時間は失う(その多くは数多のYoutubeの動画を漁って視聴し、失ったものである)。
しかし、ここではあなたが今からどんな世界に身を投げるのか、順番に沿ってヒントを少しあげていこう。
loonaverse のちょっとした紹介だ。
loonaverse はメビウスの輪(あるいはメビウスの帯): 帯状の長方形の片方の端を180°ひねり、他方の端に貼り合わせた形状の途切れのない図形 - 上に存在している。
各メンバーはそれぞれこの輪の異なる領域に属し、宇宙の異なる面に存在している。
それぞれのメンバーには色や動物が、あるメンバーには果物が、またあるメンバーには超能力や特定の場所などが割り当てられている。
これは全て各メンバーのメビウスの輪上の位置によって異なっており、極めて重要な情報だ。
*LOONAのデビューコンサート、LOONAbirthで使われたポスター(これがメビウスの輪)
例えば、先ほど言及したヒジンのバラ色のレンズ、あれは偶然でそう書いたわけではない。
彼女の色はピンクであり、そのピンクのおかげで、私たちは loonaverse におけるヒジンのキャラクター像についてより理解できるようになる。
彼女は楽天家であり、元々いた白黒の世界から(ViViDのMVは白黒から始まる)生き生きと色で満ち溢れた世界へと変える。
何も色のない世界は退屈よ /
あなたの指先で変えてくれる? /
赤、オレンジ、黄色、緑、/
もっと濃く be okay? /
*ViViD の歌詞より
これは12番目である最後のメンバー、オリビアへ、彼女の色は人生に対する悲観的な見方を示しているものであり、ヒジンとは対照的だ。
オリビアへは2018年3月30日、ヒジンから約18ヶ月後にソロシングル Egoist でデビュー。
Egoist は ViVid よりダークで、ヒジンが変えたカラフルな世界から、再び白黒の世界へと逆戻りしている。
彼女たちは完璧に対となる存在と言え、それは適切な結論になるはずだ。
Egoist は自己発見と自己愛の旅を描いており、それは他のメンバーよりも邪悪なトーンで、怪しげな悪役を創り出している。
"あなたじゃなく、自分をもっと愛するわ。"と彼女は歌う。
"これからはそうやって生きていくの" 気品から堕落するのを拒み、本来の自分である姿になり、狼と血のようなイメージを形成し、完成する。
オリビアへのミュージックビデオは他のメンバーへの関連性をたくさん含んでおり、大変興味深い。
特筆すべきなのはヒジンとの関連 - 動画の最後に現れた彼女、それによってLOONAの完全体(または今月の少女、したがってそれはLOONAの新しい"年"が到来したことを意味している)が完成された。
ヒジン以外に登場したのは7番目のメンバージンソル、彼女の象徴色である青に包まれながら人々を魅了させるラップを披露していた。
ジンソルの後ろには中国語で"堕落天使"と書かれてあり、これは1/3のデビュー曲、Love&Live でアンドロイドであることが明かされた唯一の外国人(中国の)で5番目のメンバー、ビビを思い起こさせる。
しかし、冒頭でオリビアへが横たわっているシーンでは白い羽が散らばっており、loonaverse における堕天使なのはビビだけではないのでは?と推理されており、また、そのオリビアへはビビが(アンドロイドとして)生まれ変わった件にも関わってるのではないかと見なされている。
Egoist での印象的なカセットを燃やすシーンは、ビビのデビュー曲、Everyday I Love You でもキーポイントの1つとなっているからだ。
ジンソルもまた、オリビアへとビビの物語に関連していると考察されている。
彼女の繋がりは ODD EYE CIRCLE の Sweet Crazy Love でジンソルが誰かからイヤホンを外されるシーンから始まり、これはもしかすると未来の自分からの警告を受けたという意味かもしれない。
ジンソルのデビュー曲、Singing in the Rain では"太陽を飲み込んだ罪"と歌われており、彼女は loonaverse において、私たちが想像する以上にオリビアへとは強い繋がりを持っている存在に位置しているのかもしれない。
ジンソルについては、ビビがアンドロイドとして生まれ変わったことに関わっていること、オリビアへによって香港(ビビの出身地)で囚われてしまったこと、などの推測がされており、Singing in the Rain ではそこから抜け出すことに成功したメタファーとして - 例として直立していた照明(ネオン)がバラバラになるといった形 - などで見せていた。
これは全て真実として確かなものではないが、こうやって掘り下げていき、ファン全体で考察を繰り広げるのは面白いことだ。
loonaverse において繋がりを持っているのはこれらのメンバーだけでなく、どういう理由か他のメンバーのミュージックビデオに登場するメンバーもいる。
チュウの Heart Attack のラストではハスルが
ヒジン,ヒョンジンと共演したクリスマスソング The Carol と全く同じ衣装で登場している。
イヴもまた Heart Attack では重要に取り上げられており、チュウはイヴに病的と言っていいほど熱烈に愛していると見なされた。
イヴの情熱的なナンバー、new では
ビビとチェリも登場; ビビは自身の曲 Everyday I Love You でまるで夢のようにスケートで導かれる様子が描かれており、彼女がアンドロイドになる前、1/3のメンバーと共に過ごしていた時間を追体験していた。
一方、チェリは瞬きをしたら見逃すほど一瞬だけ登場し、反抗を誘発するイヴのリンゴを受け取っていた。
チェリといえば、ハスル,ヨジン,キムリプ,ジンソルが登場した彼女の曲 Love Cherry Motion で、
チェリは次元を超えて跳躍できる能力の持ち主であることが描かれており、唯一メビウスの輪の3つの場所(地球,OECワールド,エデン)全てに移動できるメンバーだ。
LOONAは何も理由なく互いのMVに登場したりはしない。
必ず何か理由がある。
あなたはそれを見つけ出さなければいけない。
*鏡のマップがチェリの Love Cherry Motion に登場。彼女の象徴色である紫で覆われた - これによって loonaverse で全エリア/全メンバーの元へ飛ぶことが可能となっている。
LOONAは隠された意味で満たされた、全ての歌詞、投稿、そしてビジュアルによって完全なる独自の宇宙を創り出してしまった。
それはファンも知っている。
loonaverse の新しいディテールが語られる際、大抵の場合インスタグラムでは国際ファンにも伝わるように、英語と韓国語の両方の言語で投稿されている。
loonaverse と、ブロックベリー・クリエイティブが創り上げた最高のガールズグループを真に理解するには、動画のみではなく(投稿や概要欄の)、コメントにも目を通さなければいけない。
動画を見て、再び見て、何度も見て - 繰り返し見れば新たな発見があることを保証する。
全MVが入ったプレイリストはここから
最新曲の Butterfly では11番目のメンバー - ゴウォンの冒険が投げかけられた - 彼女の象徴動物は、もうわかってると思うが蝶だ。
'LOOΠΔは自身の音楽を通し、リスナーに勇気を与え、自分を見つけさせ、声を上げる力を助長させるバタフライエフェクトを起こした。
その影響を受けた人はみんなLOOΠΔだ' とButterfly の概要欄にブロックベリー・クリエイティブはそう書いた。
loonaverse の創造は大衆の好奇心を煽ることを止めず、変わらず魅力的であり、その類まれなストーリーテリングは傑作だ。
それに彼女たちのソロシングルが全て時系列順には並んでない点からしても、このプロジェクトがいかに偉大なものだったかわかる。
究極的に loonaverse はK-POPの歴史を変えてしまった。
K-POPではほとんど当たり前となっている手段を使いつつも、LOONAとブロックベリーは全く新しい世界を築き、音楽、歌、ダンス、ビジュアルに隠された意味を含ませ - 偶然のものは何1つなく全て繋がらせている。
複雑な loonaverse にはもっと隠されたものが、解決されるべき謎が、たくさん存在している。
オリビアへはビビを殺したのか?
ヨジンには何が起こったのか - 1/3で唯一活動には参加しなかったメンバー?
ゴウォンは - yyxyの 'x' である彼女 - 他のメンバーとは異なる彼女の loonaverse における役割とは?
しかし、最も重要なのはこれらの謎が今後明かされるのかどうか、あるいはもう明かされているのか?
答えを見つける唯一の方法は何回も見ること、待つこと、すでに見たコンテンツを繰り返し繰り返し見ること; それが loonaverse の真の魅力だ。"
以上です!
たたでさえ英語を適切で不自然ではない日本語に訳すのが厄介なのに、そのうえLOONAの考察が自体難しい(笑) という決して簡単なものではありませんでしたが、loonaverse の魅力を存分に堪能できる素晴らしい記事だったと思います。わかりやすく書けたといいです!
読んでいただきありがとうございました。